何か良いタイトル募集中



「アタシに似合うポケモンって、何だと思う?」
「さあ?」
「それじゃ早速行って見よう!」
「は?」

「はるばる来ました。カントーはセキチクシティのサファリパーク!」
「何だ、この端折りは……」
「仕方ないじゃん、残り三十分だし」
「作品外の事情を言うな」
「ぁによ、作品外って」
「………」
「あ、因みに今回はギャグ編だから、殆ど台詞だけよん」
「貴様……」
「えー、今回はマサラタウンを離れて――って、金剛石と真珠の時代に、何故カントー! 何故赤き炎と緑の葉!」
「兄公からの通達だ。『一番付き合い長い場所だから』」
「ちっ、流石は実弟から緑を強奪し、金を払わないまま十年間を過ごした男! そこにシビれるあこがれるぅ!」
「憧れては駄目だろう」
「そんな初代からの反逆系老人の戯言のせいで、アタシらはカントーが御似合いなのよ。他の(みんな)はシンオウなのにさー!」
「カントーも最近(二年前)リニューアルしただろう」
「二年前、アタシらいたっけ?」
「強制的に出されたと思うが、時期は外れたのだったか?」
「良く覚えてないわー。正に殺し殺され舐め舐められの世界に身を投じてたから」
「まあ、我等の生まれた事情も、殺伐としたものだったしな。これが運命なのだろう」
「そんな誕生花の花言葉を出されても誤魔化されないわよ! 残り二十分、早速ケンタロスを探しに行くわ!」
「歩いていなかったのか……」
「お、早速――ニドラン♂はいらねー! 消えな!」
「おい、姫らしからぬ言葉遣いと、ヤクザキックは止せ。石を使え石を」
「そうよね。私達、お姫様なのよね。それを忘れてはいけませんわ。うふ♥」
「もう何も言うまい」
「ああっ、つっこみ役がいなくなったら、(わたくし)は今後どうすれば良いのっ? 助けてお兄さ――」
「ラッキーだ!」
「ふっ、流石につっこまざるを得ない発言よね、あれは。それはそうと、ラッキーは要るわ。こないだ兄公が、ピンプク→ラッキーの進化条件をすっかり忘れてて、《タマゴうみ》を覚えさせられないレベルにまでピンプクを成長させて、嘆いていたから!」
「お前の本領発揮と言う訳だな」
「そう言う事! さあ、サファリボールよ! せぇいあ!」
「弾かれたな」
「なぁっ!?」
「おまけに拾いに行ったぞ」
「ば、馬鹿な……」
「ああ、わざわざ届けてくれてありがとう。さあ、行きなさい」
「獲物に情けを掛けられるなんて……戦士として一生の不覚!」
「せめてポケモントレーナーと言え」
「ふ、ふふふ、ふーふ、ふーふふ、ふふー♪ まあ良いわ。飽く迄獲物はケンタロスのみ。奴以外は総て見逃すつもりだったし」
「そう言えば聞いていなかったな。何故ケンタロスなのだ」
「ミルタンクの方が良かった?」
「いや……何故ウシ……」
「アタシとアンタって言ったらウシでしょーが」
「……一緒にするな」
「そんな事を話している間に、残り十分を切ったわ。急がないと!」
「やれやれ、忙しないな」
「そんな星の白金的な台詞は要らないのよ。序でに言うと、星の代わりに魔物を退治するのは矮惑星の狼だけで充分だから」
「そう言えば、彼女の姉妹はシンオウでポケモン預かりシステムの管理をしていたな」
「自分が冒険する方が好きそうなのにねぇ」
「む――来たようだぞ」
「あっ、ケンタロス! 君に決めた!」
「それは捕まえた後に使うべきだろう」
「兎に角、確実に捕まえる為には、石とか餌とか、ありきたりなものじゃ駄目よ。作戦があるわ」
「作戦?」
「出でよ! 赤いハンカチ!」
「死ぬ気か!」
「おぉっほぉ♥ 来た来たぁ♪」
「逃げ――るつもりはないようだな」
「勿論よ。行くわよ――シスタージャンプ!」
「SISTER JUMP!――って、何を言わせる」
「ノリノリねぇ! っとぉっ!」
「ケンタロスの背に乗って、どうするつもりだ?」
「こうやってハンカチを目の前に――あっはぁ! 行け行けぇ!」
「――なるほど、こうやって走らせて――」
「もいっちょ行くわよ。シスタージャンプ!」
「む、上手い具合に木にぶつかった(、、、、、、、)な、あのケンタロス」
「とどめのぉ――シスターキック!」
「むぅ、パーク側に怒られそうな捕獲方法だ」
「すとっ、着地成功♥ さぁって、サファリボールを――」
《只今を持ちまして、終了の時間となりました》
「……え?」

「なんでぇよぉぉおおおおお!?」
「兄御前……もう少し早く取り掛かってくれればな……」
「兄公ぅおおおおおおおお!」

本日の成果:捕獲ゼロ




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