家兄さま、お茶は如何ですか?…はい、どうぞ。――それにしても…私、夢を見ているみたいです。家兄さまとこうして、一緒に紅葉狩りに来ているなんて…♥ 私、こうして行楽に来る事はこれまでもあったんですが、そんなにはなくて…何だか、家兄さまに出会ってから、遠出もするようになった気もします。それに、男の方と――い、いえっ、何でもありません。その、綺麗ですねって言ったんです。山々が紅葉に包まれて、本当に鮮やかで…。私、こう言う自然の中にいると、とても心が洗われる気がするんです。――家兄さま、少しお時間を頂けますか? 私、この紅葉の景色を絵に留めておきたいんです。それで、もし宜しければ…その絵を、受け取って頂けませんか? 今日、この景色の中に、私といた思い出の証として…♥ |