……ろくじゅにっ、ろくじゅさんっ、ろくじゅしっ――あー、やっと起きたよぉ。 こみ、驚いちゃった。ほにーちゃん、結構息が続くんだね? こみだったら、お鼻とお口塞がれたら、すぐに苦しくなって、暴れちゃうよ。 でも、お布団に入ってすぐ寝ちゃうほにーちゃんもいけないんだよ? せっかくのお泊りなのに、こみ、つまんなーい! ん? あれれ? あー! 時期尚早だったよ〜! あのね、あのね? こみって、いつもほにーちゃんより早く寝ちゃうでしょ? だから、ほにーちゃんの方が早く寝ちゃえば、ほにーちゃんの寝顔がずっと見れたのに…… もーぉ! こみの時期尚早! これが本当の千慮一失だよぉ…… ――え? ほにーちゃん……えへへへっ、ほにーちゃんの手、あったかぁい♥ こみ、ほにーちゃんに撫でられると、んにゃ〜、ってなっちゃうよぉ♥ むーん、ほにーちゃんの手って、魔法の手みたいだよねぇ。こみが落ち込んじゃってたのに、旋乾転坤しちゃうんだもん。ほにーちゃん、勇気ありそうだし、きっと魔法使いになれるよ。 ねぇ、ほにーちゃん。もし魔法が使えたら、ほにーちゃんは何がしたい? こみはねぇ、空を飛んだり、悪い人をやっつけたり、遠い外国にも行きたいし――あ、その前に、田舎のほじーちゃんとほばーちゃんに会いに行きたいなぁ。ほじーちゃんは雪だるま作るのもお魚を釣るのも上手だし、ほばーちゃんと一緒にお歌を歌うのも、こみ大好き♥ あ、でもでも、こみが一番使いたい魔法は、ほにーちゃんといつでも会える魔法! こみが会いたい時に、えいって魔法を使うと、ほにーちゃんが目の前に現れてくれるとか! それとも、こみがほにーちゃんのところに行く魔法が良いかな――うん、その方がおもしろいかも! こみ、ほにーちゃんがいつもいる場所、あまり知らないから行ってみたいんだぁ。ほにーちゃんの学校とか、ほにーちゃんが遊ぶ場所とか、ほにーちゃんのお友達の家とか、もちろん、ほにーちゃんの家も! こみ、こんな風にほにーちゃんと毎日一緒に眠りたいよ。ほかーさんやほとーさんと一緒より、ずっと楽しいし、ずっとあったかいんだもん。 あ、そうだ――えーぃやっと♥ えへへっ、こみ、ほにーちゃんと一緒に寝るね♥ 同じ部屋でもあったかいけど、同じお布団ならもっとあったかいもん。 えっと……ほにーちゃん、腕枕して? こみの枕、あっちに置いてきちゃったから。――ありがと、ほにーちゃん♥ それじゃ、ほにーちゃん、おやすみなさい♥ 明日もいーっぱい、遊ぼうね! |